岐阜市の養豚場で26年ぶりとなる豚コレラウィルスが検出される。

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岐阜市の養豚場で26年ぶりとなる豚コレラウィルスが検出されました。

以下NHK NEWS WEBより引用です。

 

岐阜市にある養豚場で今月、およそ80頭のブタが死んでいるのが見つかり、詳しい検査を行った結果、国内では平成4年以降、確認されていなかった豚コレラウイルスが検出されました。岐阜県は、死んでいたブタを含めてこの養豚場で飼育する610頭を処分することになりました。

岐阜県によりますと、今月3日から8日にかけて、岐阜市内にある養豚場でおよそ80頭のブタが死んでいるのが見つかりました。

県の中央家畜保健衛生所の遺伝子検査でははっきりとした結果が得られなかったため、国の機関「農研機構動物衛生研究部門」に詳しい検査を依頼したところ、けさ6時に豚コレラウイルスの陽性反応が出たということです。

この養豚場では死んだブタも含めて610頭が飼育されていましたが、岐阜県は、あす午前6時までにすべて処分することになりました。

また、岐阜県は、この養豚場から半径10キロ以内を「搬出制限区域」に指定し、区域内にある岐阜市や各務原市の別の3か所の養豚場に対してブタの出荷や移動を禁止するよう指示するとともに、周辺に感染が広がっていないか調べています。

岐阜県の古田肇知事は9日午前行った県の対策会議で、およそ2500人態勢でブタの処分や養豚場の消毒作業などにあたり、豚コレラの拡大阻止に全力であたる考えを示しました。

岐阜県によりますと、豚コレラの感染は国内では平成4年に熊本県で発生したのを最後に確認されていなかったということです。

具体的に豚コレラウィルスとはどのようなウィルスなのか見ていきましょう。

 

豚コレラウィルスとは

  • 豚コレラは豚コレラウィルスが原因で起こる熱性の伝染病。
  • 強い伝染力と高い致死率が特徴のため、最も注意すべき伝染病の一つである。
  • 治療法はなく、発生した時点で淘汰が必須
  • 豚コレラに感染した豚は唾、涙、糞尿の中からウィルスを排出し、近くにいる豚やいのしし、物品などにウィルスを感染させる。
  • 人間には感染しないといわれている

 

というのが特徴の病気です。

発生した農家は全頭殺処分する必要性がありますので、経済的な損失は大きいです。

近年韓国や中国などの近隣諸国で発生しており、日本への影響が懸念されていたところでしたが、やはり出てしまったかというのが正直な感想です。

人の病気としてもコレラウィルスがありますが、全く別物で豚コレラウィルスは豚やいのししに感染します。

今回の特定が遅れた原因は

  • 以前に大量に豚が死んでしまったが、熱中症と誤診したこと

ということです。

畜産農家にとっていかに管理体制が重要であるかを再認識させられるニュースとなりました。

 

今後の影響について

豚コレラは非常に危険な伝染病で数年前に猛威を振るった牛肉のBSEや口蹄疫と似たような病気と考えていただければと思います。

今後は

  • 豚肉の輸出が停止
  • 国内の豚肉消費の減少の懸念

などが懸念されています。

逆に

  • 豚肉の消費減少による牛肉・鶏肉の他畜産物の消費拡大

は期待できるかもしれません。

なお発生源について特定できていないようです。

発生源のすみやかな特定に努めていただきたいと思います。

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