【儲からない】酪農家は実は儲かる!【原因も解説】

酪農家向け
  • 酪農家って儲からないって聞くけど本当?
  • 周りの酪農家は羽振りがよさそうだけど実態はどうなの?

という疑問について酪農家の決算や実態を100件以上見てきた元農協職員がお答えします。

酪農家って儲かるの?儲からないの?

酪農家は率直に言って儲かります。

もちろん人によりますが、普通に会社員をしているよりは稼げているケースが多いです。

特に近年は牛の価格や乳量が高騰しており、牛1頭で100万円以上の利益が出ることも珍しくありません。

理由は3つあります。

  • 自営業なので、限りなく儲けることができる
  • 在庫を抱えなくてよい
  • やればやるほど利益につながる

具体的に見ていきましょう。

自営業なので、限りなく儲けることができる

これが会社員より稼げる一番の理由です。

会社員、もしくはアルバイトでも構いません。

正社員であれば基本給、アルバイトであれば時給が基準になり、どれだけ頑張ろうが成果を挙げようが、雇われる側の給与は大きく変化することはありません。

もちろんインセンティブや昇給といった可能性はありますが、本人に還元されるのはあくまで「成果の一部」でしかありません。

 

しかし、自営業であれば成果の全てが自分に返ってきます。

やればやった分だけ収益が上がってきますし、限界はありません。

その気になれば個人事業でありながら、年間で億単位を売り上げることも十分可能です。

法人で従業員を雇うなど規模を拡大させると、億単位の利益が出ることも珍しくありません。

 

在庫を抱えなくてよい

酪農家の生産した牛乳(以下「生乳」)は基本的にすべて乳業メーカーに買い取られていきます。

つまり、一般の小売業のように在庫を抱えるリスクがなく、生産すればするだけ収益が伸びていくことになります。

その代わり売り値は自分で決めることは出来ませんが、これは一般企業では考えられない魅力ではないでしょうか。

また、相場が大幅に下落した場合は国の補助金が入るため、一定の収入は保証されます。

 

事業内容がシンプル

酪農家は事業内容がシンプルで、「分娩させて、乳を搾る」ということだけです。

一般企業で成果をあげようとすると、そこまでのプロセスは複雑で一筋縄ではありません。

あくまで個人的な見解ですが、人間同士の場合それぞれの思惑や打算が絡み合い、常に最善の選択が変化していくからではと考えています。

 

しかし、酪農家の一番の目標はいたってシンプルで「牛にたくさんの牛乳を出してもらう」この一点に尽きます。

そして牛たちに思惑や打算といったものは一切ありません。手をかければかけただけ、ちゃんと応えてくれます。

うまくいく時もいかない時も、常に改善点はこちら側にあるので、やるべきことさえきちんとやれば、必ず成果があがってくるのは大きな魅力です。

 

意外と大規模農家は儲からない

これは私が実際に農協職員のときに、酪農家の経営コンサルティングを行ってきたときの実体験なのですが、意外と大規模農家は儲かっていなく、家族経営の小規模の牧場の方が儲かっていることが多かったです。

これにつきましては下記の記事で紹介しています。

404 NOT FOUND | 畜産システムズ
畜産農家や酪農家向けのWEBメディア

まとめると

  • 大規模農家は事故率が高い傾向にある
  • 人手不足の影響を大きく受ける
  • 家族経営の方が個体管理がしっかりしている

というのが、主な理由です。

 

儲からない酪農家の特徴3選

実際に経営者の方とお話ししてくる中でこんな方は儲からないなぁと感じた経営者の特徴は下記の3つです。

  • 将来の展望が見えない
  • 数字が分からない
  • 計画性がなく牛を購入する

具体的にみていきましょう。

将来の展望が見えない

酪農家の中には将来の展望が見えない方も多いです。

具体的には

  • 将来どのような規模にしたいか
  • 相場が下落したときどう対応するか
  • どのくらい儲けたいのか

というビジョンが見えない方ですね。

こういった方は実際にあまり儲からない経営をしているなぁという印象があります。

 

数字がわからない

数字が見えない方も儲からない酪農家の特徴の一つといえます。

  • 事故率はどのくらいか
  • 来年いくら借入金を返済しなければいけないか
  • 今年はどのくらい黒字になりそうか

という数字を理解していない方は儲かりません。

数字を理解していなければ、必要に応じた対策をすることができないためです。

 

計画性がなく、牛を購入する

計画性がなく、牛を購入する酪農家も儲からない酪農家の特徴です。

  • 分娩頭数を考慮していない
  • 金があればあった分だけ購入する
  • 借入金の返済を考慮せず、牛を購入する

という方は基本的に儲かりません。

 

上記のお悩みをお持ちの方は弊社が経営コンサルティングします。

弊社の役割は「経営の見える化」です。

在庫牛や過去の販売牛の伝票を見せていただくことによって、

  • 将来の展望の提案
  • 動態表の作成、決算書などの数字をわかりやすく説明

など数字に係る部分をコンサルティングします。

また必要に応じて廃用牛の買取も行います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました